サウンド・スペーシャリゼーション・フレームワーク

サウンド・スペーシャリゼーション・フレームワークは、 バーチャル・リアリティーやマルチメディアのアプリケーション用の高度 な立体音響を提供するためのC++ツール・キットおよび開発環境である。 本システムは、他の立体音響ソフトウェア・パッケージ(3Dオーディオ)にはない 強力な表示機能やユーザ・インターフェイスの機能を備えている。 単純な音源の立体化より優れた次のような諸機能を備えている: 音響形状の視覚化と編集、 マルチプル・シンク、 音源のクラスターリング、 リソース管理の監視と制御(リソースは立体音響のチャネル)、 さまざまな立体音響バックエンドのサポート、 MIDIアニメーションとハンドリングのクラスと扱い。 バーチャル・リアリティー環境を含むコンピュータ・グラフィック・ アプリケーションは、立体音響をユーザ・インターフェイスとして使用する。 良いアニメーションには印象的で熱中するサウンドが必要である。 また、このような効果を生み出せる一般のPCのようなオーディオ・ビジュアル 機器もますます利用可能になってきている。 サウンド・スペーシャリゼーション・フレームワークでは、 グラフィック・システムに立体音響アプリケーション用の音響管理実行時環境 と開発環境をつけ加えた。 このツール・キットには次の機能がある: 立体音響API(Application Programmer Interface, VRML97準拠)、 効率的なリソース管理(音源のクラスターリングを含む)、 リソース管理プロセスの柔軟な制御と監視、 バーチャル環境での音響オブジェクトの視覚化、 音響オブジェクトの編集、 音響形状の操作、 様々な立体音響バックエンドのサポート、 新立体音響バックエンドへの動的な拡張可能性、 Open Inventorへの完全統合、 MIDIストリームを用いたアニメーションの容易な操作、 MIDIストリームの取扱い、 ビジュアル・シーンの改良のためのアクティブ・ライト、 イベントをフォーカスするアクティブ・カメラ、 カメラ・アニメーション、および 簡単な脚本。 立体音響リソース管理は本システムの中心的な役割を果たす。 図1は、立体音響APIを介してシステムにアクセスする バーチャル・リアリティー・アプリケーションをトップ・レイヤーとして示している。 リソース管理プロセス自体はバーチャル・リアリティ環境に隠されている。 抽象的な立体音響バックエンド・インターフェイスを用いれば、 異なる立体音響バックエンドにもアクセス可能である。 この抽象化によって、新しい装置用のサポートの追加が簡単になり、 管理モジュールやアプリケーションを変更する必要がない。

Figure 1: Resource management context
Virtual Reality Application
Sound Spatialization Application Programmer Interface
Sound Spatialization Resource Management
Abstract Sound Spatialization Backend Interface
Sound Spatialization Backend
Figure 2: Visual debugger for sound objects


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